実家に親が1人で暮らしている場合
実家でそのまま暮らす場合、
最も心配なのは、
病気になったり、
怪我をしたりした時の対応です。
いつも誰かが
そばにいるわけではありませんので、
平時、緊急時とも安否確認できる対策は
しておきたいですよね。
平時の対応としては、
訪問介護ヘルパーの方や
行政の高齢者担当の方などに、
定期的に訪問、連絡してもらい、
安否を確認してもらうなど、
考えられます。
自分でできることであれば、
親へ毎日・定時に電話することも、
有効な安否確認の方法です。
緊急時の対応としては、
センサーやセキュリティシステム
を設置して、
異変が感じられた場合に
駆けつけてもらうなど考えられます。
家自体のことを考えるなら、
実家で過ごすことになるので、
すぐに空き家にはなりませんが、
長期的に住むことを考えた
実家のメンテナンスは必要です。
事故や災害被害が起こらないように、
古い設備の交換や屋根・外壁の塗装
といった改修工事であったり、
段差をなくしたり、手すりを付けたり、
高齢の親が生活しやすく、
転倒など家の中での事故が
起きないような、
介護リフォームも必要でしょう。
言い換えると、
実家で安心して長く暮らすために、
家にかける費用もかかってくる、
とも言えます。
高齢の親の生活を
支援・見守りする体制づくりと、
安心・安全な生活空間にするための
実家のメンテナンス
この二つが、
実家で親が1人で住み続けるためには
必要なことです。
このように
「空き家になった実家をどうするか?」
と漠然と考えれる方は多いですが、
どのように活用するかで
かかる費用はかなり差がでてきます。
例えば、以下の事例の場合、
どのような対応をすると
どれだけ費用がかかるのか?
5つのパターンをご紹介いたします。
【事例】
家の広さ:30坪(約100㎡)
築年月:昭和44年11月
土地の売却相場:300万円
普通程度にモノがある。
1.壊して土地で維持する場合
売却・収入金額0円ー解体費用150万円-片付け費用60万円ー税金年12万円×10年=▲330万円
2.そのまま売却する場合
土地売却金額300万ー片付け費用60万円ー解体費用相当額150万円=90万円
3.壊して土地で売却する場合
土地売却金額300万ー片付け費用60万円ー解体費用150万円=90万円
4.ほったらかしにする場合
売却・収入金額0円ー税金年2万円×10年=▲20万円
5.人に貸す場合
①10年間、月3万円で貸すと、
賃貸収入 月3万円×12ヶ月×10年
=360万円
②その後、そのまま売却すると
土地売却金額300万ー片付け費用60万
ー解体費相当額150万円=150万円
③10年間の税金・保険
税金年2万円×10年+火災保険20万円
=40万円
10年間の収支
=①+②ー③
=360万円+150万円ー40万円
=470万円
※売却時と賃貸収入の税金の計算は、
考慮していません。
※各項目の試算数値は以下の設定です。
・解体費用
家の広さ(坪)× 5万円(木造)
解体費についてはこちら
・片付け費用(普通) 60万円
片付け費用についてはこちら
・税金=固定資産税
家あり 年2万円
土地だけ 年12万円
固定資産税についてはこちら
・火災保険
保険金額1000万円、保険期間10年
木造、地震保険あり、家財なし
どのような選択を行っても
コストはかかってしまうのですが、
選択によって
マイナスが大きくなったり、
逆に収益が上回る
ことを実感していただくために
事例として記載しました。
ご自身の実家の場合、どうなるのか?
知っておきたいと思われましたら、
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