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親が実家を離れて暮らす場合

親が実家を離れ、
人の協力を得られるところで
暮らす選択肢に、

・娘・息子夫婦と同居
・高齢者施設への入所

ということが挙げられます。


娘・息子夫婦との同居で、
考えるべき大きなポイントは、

高齢の親を迎え入れる、
家と人間関係の準備です。


親が暮らす部屋をどこにするか?

手すりの設置や段差の解消など、
高齢の親が安全に暮らせる
家の状況になっているか?

など、考える必要があるでしょう。

そして、何よりも大きな問題が、
親と娘・息子夫婦との人間関係です。


親からすれば、
嫁・婿とうまく暮らせるか?
気を遣う、迷惑がかかる、などなど、
心配することも多いでしょう。


娘・息子側にしてみれば、
同居を受け入れるということは、
介護に関わることでもありますから、

身体的にも、精神的にも、
親への気遣いは大きくなります。


親の将来的な介護も視野に、
身体、メンタルの両面から、
外部の介護・医療機関へのサポートも
準備しておくといいでしょう。


高齢者施設への入居は、その点では
介護体制が整っているわけですから、

家族の身体的・精神的な負担は、
軽くする事はできます。


だったら、
高齢者施設への入所がいいのでは?

と思うかもしれませんが、
誰でも簡単に入れるとは限りません。


入所する親の介護・医療の状態や、
施設側でできる対応や費用負担などで、
入所できないことも多々あります。


親が元気なうちに、自身の備えとして、

高齢者施設への入所や利用で、
必要となる費用の用意や、

高齢者サービスのある
住まいの確保など、

考えてもらうことも必要でしょう。


親が1人で住んでいた実家から出ると、
当然、実家は空き家になります。


実家を離れる前に実家をどうするか?
を決めておくと良いのですが、

元気なうちはそのまま残しておきたい、

そんな想いが、
親にも娘・息子世帯にもあるでしょう。


それが理由で、
空き家のまま、放置される期間が
長くなることもよくあるケースです。


空き家になった実家を
いつ、どうするか?


今は「放置する」でも、

「売る」「貸す」
「住む」「利用する」

といった実家の将来も、
親が実家を離れる前に
考えておきたいですね



このように

「空き家になった実家をどうするか?」

と漠然と考えれる方は多いですが、

どのように活用するかで
かかる費用はかなり差がでてきます。


例えば、以下の事例の場合、
どのような対応をすると
どれだけ費用がかかるのか?
5つのパターンをご紹介いたします。

【事例】
家の広さ:30坪(約100㎡)
築年月:昭和44年11月
土地の売却相場:300万円
普通程度にモノがある。

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1.壊して土地で維持する場合

売却・収入金額0円ー解体費用150万円-片付け費用60万円ー税金年12万円×10年=▲330万円

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2.そのまま売却する場合

土地売却金額300万ー片付け費用60万円ー解体費用相当額150万円=90万円

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3.壊して土地で売却する場合

土地売却金額300万ー片付け費用60万円ー解体費用150万円=90万円

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4.ほったらかしにする場合

売却・収入金額0円ー税金年2万円×10年=▲20万円

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5.人に貸す場合

①10年間、月3万円で貸すと、
賃貸収入 月3万円×12ヶ月×10年
360万円

②その後、そのまま売却すると

土地売却金額300万ー片付け費用60万
ー解体費相当額150万円
150万円

③10年間の税金・保険
税金年2万円×10年+火災保険20万円
40万円

10年間の収支
=①+②ー③

=360万円+150万円ー40万円
470万円

※売却時と賃貸収入の税金の計算は、
 考慮していません。

※各項目の試算数値は以下の設定です。

・解体費用
 家の広さ(坪)× 5万円(木造)
 解体費についてはこちら

・片付け費用(普通) 60万円
 片付け費用についてはこちら

・税金=固定資産税 
 家あり  年2万円
 土地だけ 年12万円
 固定資産税についてはこちら

・火災保険 
 保険金額1000万円、保険期間10年
 木造、地震保険あり、家財なし

どのような選択を行っても
コストはかかってしまうのですが、

選択によって
マイナスが大きくなったり、
逆に収益が上回る

ことを実感していただくために
事例として記載しました。


ご自身の実家の場合、どうなるのか?

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