実家に住む選択肢
実家の活用の一つとして、
「実家に住む」選択肢があります。
これは、実家に「戻って」住む
ということですが、
この選択をされる方には、
こんな理由が考えられます。
・地方の自然と
静かな環境で暮らしたい。
・地元に愛着がある、
地元で働きたい、貢献したい。
・実家の方が住環境や立地条件が良い。
・家賃や住宅ローン、生活費などの
経済的負担を軽くできる。
・親や兄弟、親戚、友人など、
実家に近い人と関わることができる。
・実家の方が、
希望のライフプランを実現できそう。
こうした理由で、
実家に住むとなった場合、
どんな考動になるでしょうか?
生まれ育ったところとはいえ、
何年、何十年ぶりに戻ってくる家です。
それなりに古くなっているでしょうし、
家族とともに実家に戻ることになれば、
部屋の数や使い方も当然変わります。
Wi-Fiやセキュリティなど、
今の時代に必要な設備が
整っていないこともあるでしょう。
したがって、実家に住むにあたっては、
・建て替え
・リフォーム、リノベーション
の選択は検討することになるでしょう。
建て替えするか、
リフォーム・リノベーションするかは、
これからのライフプランや、
収入や預金・資産などの経済状況
などによって変わります。
以下に、
代表的な判断基準を挙げてみました。
○建て替えする場合
・実家を終の住処としたい。
・これからのライフプランに合わせて、
間取りや設備を変える必要がある。
・収入や資産に余力がある。
・子供たちの代に継がせたい。
○リフォーム・リノベーションする場合
・近い将来、
引越しや売却する可能性がある。
・今後のライフプランに影響があるほど
大きな間取りや設備の変更はない。
・経済的な負担をなるべく抑えたい。
・DIYで実家をアレンジしたい。
いずれの選択肢にしても、
今までと生活が大きく変わります。
家族や兄弟、親戚、勤務先、友人など、
今後のライフプランに関わる人と
十分に相談した上で、
実家に住むかどうかは
判断して欲しいと思います。
このように
「空き家になった実家をどうするか?」
と漠然と考えれる方は多いですが、
どのように活用するかで
かかる費用はかなり差がでてきます。
例えば、以下の事例の場合、
どのような対応をすると
どれだけ費用がかかるのか?
5つのパターンをご紹介いたします。
【事例】
家の広さ:30坪(約100㎡)
築年月:昭和44年11月
土地の売却相場:300万円
普通程度にモノがある。
1.壊して土地で維持する場合
売却・収入金額0円ー解体費用150万円-片付け費用60万円ー税金年12万円×10年=▲330万円
2.そのまま売却する場合
土地売却金額300万ー片付け費用60万円ー解体費用相当額150万円=90万円
3.壊して土地で売却する場合
土地売却金額300万ー片付け費用60万円ー解体費用150万円=90万円
4.ほったらかしにする場合
売却・収入金額0円ー税金年2万円×10年=▲20万円
5.人に貸す場合
①10年間、月3万円で貸すと、
賃貸収入 月3万円×12ヶ月×10年
=360万円
②その後、そのまま売却すると
土地売却金額300万ー片付け費用60万
ー解体費相当額150万円=150万円
③10年間の税金・保険
税金年2万円×10年+火災保険20万円
=40万円
10年間の収支
=①+②ー③
=360万円+150万円ー40万円
=470万円
※売却時と賃貸収入の税金の計算は、
考慮していません。
※各項目の試算数値は以下の設定です。
・解体費用
家の広さ(坪)× 5万円(木造)
解体費についてはこちら
・片付け費用(普通) 60万円
片付け費用についてはこちら
・税金=固定資産税
家あり 年2万円
土地だけ 年12万円
固定資産税についてはこちら
・火災保険
保険金額1000万円、保険期間10年
木造、地震保険あり、家財なし
どのような選択を行っても
コストはかかってしまうのですが、
選択によって
マイナスが大きくなったり、
逆に収益が上回る
ことを実感していただくために
事例として記載しました。
ご自身の実家の場合、どうなるのか?
知っておきたいと思われましたら、
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